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箸と手の文化

インドでは、食事を手で食べることが多い。観光地ではスプーンがほとんどついてくるが、特に南インドでは手で食べる傾向は強いと思う





右手を使い、ライスやおかずをくちゃくちゃ混ぜ合わせながら食べる。







で食べる日本文化では「混ぜ合わせて」食べるというのはあまりない食べ方




日本食レストランのオーナーが面白い事を言っていた。
「 例えば、鉄板焼あるでしょう。その味を味わって欲しいのに、インド人の場合他の食べ物と鉄板焼をぐちゃぐちゃにして食べちゃうから一品料理の味や食べ方を知らないんだよね」





繊細と言われる日本人の和食文化は、
きれいに盛り付けられた中から、箸で一品一品をつかみ、食べ、味わう。


和食とインド料理では盛付けも違うから、インド人スタッフにすら理解されない事も多く、きれいに盛り付けてもお客さんに持っていくまでに盛り付けが崩れることも多々あると言う。



インドの場合、皿からこぼれていてもお構いなしだ(ちょっと高級なレストランではこぼれていることは少ない)。






こう言う話も聞いた
で見て食べ物を確認し、で腐ってないか臭いをかぎ、食べても火傷しない温度なのかをで確かめてからはじめて口に入れる」のだと。
人間以外の動物は道具を使わないで食べるし、体内に悪いものを入れない為の最も原始的な方々なんだろうなきっと。



乱雑で溢れているこの国には手で食べるのがよく似合う。
はじめのうちは抵抗があるかもしれないが、せっかくインドに来たなら皆も手で食べてみて。たいていどの食堂にも手洗い場もついている。

美味しさも増して感じるし、食べ物や食べるって事がとてもリアルに感じられるから。
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プロフィール

赤羽根 祐司

Author:赤羽根 祐司
◆鰻家一の字 オーナーシェフ
◆シンガポール在住
◆元旅人

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